【癖について】

正確を期すために書くと、この場合のシンジの癖は、どちらかというとルーチンに近いと言える。

これら研ぎ澄まされた感覚の世界に入ったり、もしくは己の内部に取り込んだりする際に行われる
儀式に近い。

この感覚の世界の呼び方は宗教的に言えば聖域であるし、
競技的な用語で言うとゾーンと呼ばれるものになるだろう。

しかし、シンジはこの域に達しても、それを有効利用できない。

それを振り分けるべきものにまだ出会っていないからだ。

才能の無駄遣いとは、このことを指す。