【ミサトの家事能力】
シンジが率先して料理を行うのにはわけがある。
死にたくないからだ。
以前、気まぐれにミサトが料理をしたことがあるのだが、
それを食したシンジとレイは、死者と生者の間に横たわる川を渡りかけた。
あの時は危なかった。
川の向こうで、白い髭をはやした老人が
『まだこちらに来てはいけない』
と、言ってくれなければ、たぶんシンジとレイは死んでいただろう。
その後、シンジが知ったことであるが。
ミサトが料理を作る際、彼女は塩、胡椒、砂糖、ビネガー、八角、
オレガノ、タイム、その他の魔法調味料を使う。
本来無害であるはずのそれらが彼女の手に掛かると魔法反応を
起こし、ミサトキシンという毒が発生するということが、
魔法研究機関『チューニッヒ学派』によって確認されている。